「アップル帝国の正体」 後藤直義、森川潤 / 文藝春秋
アップルに関する従来の本はアップルサイドから物事を見て書かれているものが多いが、本書は逆にアップルに部品等を提供する、あるいは提携する外部の企業から見たアップルが書かれている。
それ故にアップルに批判的な見方が多くなっている。前半のアップルによる日本の植民地化は企業間の力関係の問題でもあるかなと感じるが、個人的には後半で書かれているアップルの躍進と日本企業(家電企業、通信キャリアなど)の混迷、低迷ぶりの部分が反面教師として強く印象に残った。