●Diana Krall「Turn Up The Quiet」


女性ジャズピアニスト/ヴォーカリストであるDiana Krallの2年ぶりの新作は久しぶりのジャズスタンダード集となっている。プロデュースは彼女の育ての親とも言えるトミー・リピューマが担当しており、タイトル通り過剰な演出は避けて彼女のジャズヴォーカル、ピアノがより際立つシンプルなサウンドに仕上がっていて好印象である。ただ本アルバムが完成した今年3月13日、トミー・リピューマが亡くなってしまい(享年80歳)、本作が彼にとっての遺作となってしまったのは本当に残念。